>依頼公演について
作品名:綿毛のように
上演時間:60分 日本語
おすすめ対象:小~中学校
あらすじ
女の名は、たんぽぽ。
たんぽぽは、花を咲かすと一旦倒れ、数日後に再び立ち上がって、花を付けていたときよりも高く伸びる。
それは、最愛の我が子たちを少しでも遠くへ飛ばすためだ。
女は、我が子たちとの別れの日を前に、語り始める。
ある日はチェジュドの海女で、ある日はチュニャンという娘で、ある時はサハリンの地に生きた女で、ある日は僕と名乗る少年だった、己の人生を。
そして風の吹く日、子どもたちの無限に広がる夢に心躍らせながら、旅立ちを見届ける…
みどころ
一人芝居の形式をとりながらも、演者1人に楽士2名の合計3名で演じるこの作品は、朝鮮韓国に伝わる伝統民謡や楽器演奏をふんだんに取り入れ、お隣の民族文化を体感することで伝統や風習のすばらしさを知り、隣国は勿論世界への関心を育てます。また、差別や人権問題への理解を深め、国を越えた友情と勇気のすばらしさを届けます。
▼公演履歴
2020年
ー11/18 堺市立殿馬場中学校
2021年
ー1/18 熊取町立熊取北中学校
ー2/23 第52回人権交流京都市研究集会
ー4/30 大阪JCイベント
ー8/2 奈良県五條市ライトアップ講座
▼感想文
- ・もう言葉にできない位の演技で、すごい内容がわかりやすくて、すばらしいなと思いました。 差別問題とか自分の国に帰れないとかもほんまにあった話を考えると、めっちゃ悲しくなったから、これからはほんまに人のことを考えようと思いました。 コロナの中でソーシャルとかもあったけど、楽しく韓国の事とか朝鮮の事とかを学べたので感謝しかないです。カムサハムニダ。 1人何役したかもわからん位してくれて、こんな中やのに来てくれて、いっぱいたくさんの知らないことも知れました。本当に劇は素晴らしかったし、内容も素晴らしかったです! 国や国籍が違っても、人同士仲良くしていこうと思いました。
- ・今日目の前で劇を見て、少ない人数なのにすごい迫力があって、見入ってしまったし、いろいろなことを考えられるお話でした。 「朝鮮人」と言うことから、日本の人に差別されたり、働けと言われたから、言う通りに一生懸命働いたのに、全然故郷に帰れなかったり…みんな同じなのに、そうやって差別されていたことを初めて知って、かわいそうだなと思うし、どんな考えで、差別していたんだろうと思いました。 子供を持った女の人が、岬から故郷のほうに叫ぶ場面が、1番心が痛んだし、たくさんのことを考えさせられました。もし自分が同じ立場になったら、食べるものも、住む場所もなくて、耐えられないと思いました。差別を受ける人の苦しさは、全部理解しきれなくても、こんな出来事があったことや、今日見て学んだことを忘れずに、もう二度とこんな差別が起きないようにして、今でもどこかで起こってしまっている差別がなくなっていくのが、皆が幸せに生きられる方法だと感じました。見ていて楽しかったし、この劇を見られて本当によかったな…と思いました!
- ・女性が、大日本帝国万歳と叫んで、笑っているところが1番印象的でした。 不思議な気持ちになって、うるっときてしまいました。 面白さや楽しさとしては、朝鮮で伝えられているラブストーリーが面白かったです。時間の関係上、結婚するまでのストーリーを飛ばすところが特に、ふっと笑ってしまいました。途中からキーセンの話が挟んできて、少し気が重かったですが、最後、つながれてよかったです。 最初の女性が布を持ってふわりふわりしているのが、よくわからなかったけれど、最後にタンポポが出てきて最初の風や布は、そういうことだったんだなと感動しました。 せいちゃんの友達が自転車を持っていて、追いつこうとしているせいちゃんに、自転車を買ってあげるお母さんに、心がぐっときました 笑っていても面白おかしく笑っていたり、赤ちゃんを見て笑っていたり、笑うと言う事にも違いがあって、その違いがものすごくわかるので、今は笑っているけれど悲しいんだなと感情が伝わりやすく、劇に集中することができました。 1人何役もやっていて、マネキンのうしろで声のトーンを変えた時はすごいと驚いてしまいました。 あとは違う人を帽子で分けて、韓国の人の声と、日本人の声を分けるのにはびっくりしました韓国人は言えない発音をを、「チュ」「シャ」などにしていて、見ていてリアルだなぁと感じました。すごく楽しかったしいろいろたくさんのことを知れました!
- ・自分が始まる前に想像していたのとは、全然違うくてびっくりしました。 改めてこの劇を見て差別について考えが深まったり、どれだけだめなことなのかと言うものも、今日しっかりわかることができました。 韓国と日本とでは国境越えてでも、差別が起こっていると知って、なんかすごいなと差別の深刻さについても知ることができました。寒い中ありがとうございました。
- ・後半の日本学校に通う小学生の話がすごく印象に残りました。朝鮮人というだけでひどい差別を受けたり、無視されたりと今では考えられないくらいのことをされ、こんな差別は絶対しては行けないと思いました。
- ・3人だけとは思えなかった。1人で何役もしているのに、全員違う人に見えてすごかった。風の音や雨の音がリアルで、本当に風や雨が降っているみたいだった。
- ・…「望郷の丘」がどこにも行くことのできない人たちの涙と命の終着点だったという事実、「日本人」として都合よく連れてこられ、「朝鮮人」として捨てられたという事実に怒りと悲しみを感じました。どれだけ寒かったことか、どれだけ怖かったことか、ことか、どれだけ行きたかったことか…
上演について
・教室や多目的スペース、体育館や野外など、どこででも上演可能です。
・大人なら200名までが適当です。それ以上、または学校公演で体育館など大きな会場での場合は、ピンマイクで対応します)
・会場と観客人数によって、予算が変わりますので、お気軽にご相談下さい。
・依頼は、なるべくお早目に半年前を目安に、最低2か月前にご連絡くだされば助かります。
その他、ご要望やご相談、イベント企画等承ります。
母国語での上演を
劇団タルオルムは、バイリンガル劇団です。在日コリアンの子ども達は、豊かな朝鮮韓国語で、日本の子どもたちは、美しい日本語で、笑い、泣くという経験が、子ども達の心に、素敵な情緒や豊かな感情がきっと芽生えることでしょう。登場人物に感情移入することは、人の心に寄り添うことを教えてくれます。芸術の力が、人々の胸に小さな種をまくと信じています。