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第11回 本公演 大空先生
2016年6月24,25日
ドーンセンター 5階 視聴覚スタジオ
総動員数 334名

あらすじ

桜が咲く頃、大空先生は毎年決まって資料を作る。その名を「気付きの書」と言う。
社会の授業で使う、その資料作りを手伝わされるのは、大空先生に目をつけられた生徒たち。
作業する視聴覚室は先生のアジト。ここでは毎年、たくさんの事件が起きる。
…「犯人」は大空先生だと思う。
…先生に、会いたい。

みどころ

思春期真っ只中の生徒たち。そして大空先生と愉快な仲間たちがもたらす、ハートフル・コメディ。

▼CAST

卞怜奈 夫龍海 趙清香  
李麗星 張誠根 金民樹

▼STAFF

作・演出/金民樹 舞台監督/浜村修二(GEKKEN staffroom) 
照明プラン/池辺茜 照明オペ/岩本さやか 音響/大西博樹 
写真/金城泰哲 撮影/イスクラ21(釜山) 宣伝美術/office WINK
制作/卞怜奈・西尾一美
企画・製作/劇団タルオルム

▼協力

ハンロ・マダン劇教室/イスクラ21(釜山)/金城泰哲事務所
GEKKEN staffroom/Quantum Leap⋆/CQ/May
東大阪市立荒本人権文化センター
大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)
CHAPPIE/溶射テクノ/信友配送/BAMBOO SCWTT music
大空紀之/大空美津子/谷清人/川野直男/金昌孝/金蒼生/咸宣良
山田千佳代/西森弘美/韓崇浩/柴崎辰治/金井郁子/金恵蓮
薜亜由美/洪京枝(釜山)/姜康範/姜河那/姜蘇元/豆子ひさし/西尾樹
李炳寛/蔡蓮秀/張倫吉/韓英順/高英淑/キンチウン(釜山)
キントヒ(釜山)/ヤンイルトン(釜山)/ユンミラン(済州)
リュジェチョル(釜山)/金仁宗/千弘子/鄭甲寿/成田育代/武吉浩二
高橋秀夫/中野晃/琴基徹/濱村佳代子

▼公演履歴

2019年
  -7/26 奈良県外協学習会にて
2017年
  -6/25 奈良 奈良人権センター
2016年
  -6/24.25 大阪 ドーンセンター(初演)

▼感想文

  • ・従来の学園ストーリーの演劇では表現されない、在日韓国・朝鮮人の生徒と日本人の教師、級友の心の声を聞けたという手応えがあります。しっかりと若者の思いを据えています。
  • ・胸をグッサっとつかれます。それが劇団タルオルムの芝居です。そこがいい。海を見下ろすキャンプでの大告白大会会場の観客である我々も参加しているような気持になっていました。
  • ・とても考えさせられました。私の周りにも朝鮮人の友達がいるけれど、心の中で苦しんでいたのではないかと、ふと思いました。私たちでは何気ないことでも傷ついているかもしれない… しかしそうした中でも強く、誇りを持って生きる姿… 心に染みました。
  • ・自分の中にある差別にも向き合うことができました。心の中にある小さな誤解から差別へとつながってしまう怖さ。知ることから始めようと思いました。
  • ・感動的な劇でした。ほぼ実話だと思うと、たまらなくなりました。日本人は正しい歴史をもっともっと真剣に学ばねばならないです。安部政権は逆行していますが、負けずに進まねばならないです。
  • ・今日の舞台を見て何度も涙がこぼれて体が震えました。心の叫びを突き付けられて。今まで関心もなく過ごしてきた自分を反省しています。これからもっと前向きに考え、行動できる自分になりたいと思います。何度でもみたくなるような舞台でした。
  • ・魂の震える劇を観させていただきました。目の前の生徒に心から寄り添う大空先生のお姿は、見習いたいと思いました。教師として、まだまだの自分ですが、明日から頑張ろうというエネルギーを頂きました。生徒にも見せたいと思いました。
  • ・ボロボロ泣きました。名前についてのシーンでは、私ならどう思うだろうなと考えながら観ていました。日本人のようになれと親から言われるも、学校での日本人からいじめにあい、どうやってその日本人のようになれという言葉を受け止めたら良いのかと考えました。また、日本人よりできるようになってからやっと天秤にかけてもらえるというセリフもハッとしました。私は、日本人で日本から出たことがないから、平等に見てもらえて当たり前だと思っていたからです。今日気づいたことがたくさんありました。
  • ・笑いあり、涙ありの素晴らしい公演でした。民族性やルーツを学生のうちから考えられるのは厚みのある素晴らしい人間性だと思う。もちろん、想像もつかないつらい思いをしていることから我々教員は目を背けずに、子供たちへ伝えるべきだと思った。たくさんの学びのある時間を提供して下さりありがとうございました。
  • ・心打たれることが多く、涙が何度かあふれました。コリアンの方たちの心臓の爆音が手に取るように、体で感じられました。日本における差別は、この物語があった30年前よりは、緩和されてきているように思いますが、本当のところはどうなんだろうと何度も考えさせられました。未来の子どもたちにいずれの差別もない社会をつくるために、何ができるか一人ひとりがしっかり考えて、団結しなくてはいけないと思いました。
劇団タルオルム 事務局
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