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あらすじ

朝鮮中学校に通う繭香と杏里は共に幼い頃から朝鮮舞踊を舞い続けていた。
卒業を目前にした二人は次への道の入り口に立つが、杏里は今まで歩んできた道を捨てて、繭香とは反対の道を進もうと決意していた。
繭香の日常が軋み、舞う楽しさが揺らぎだす。
時代と情勢の重圧の中で、大人達は生き抜く術を模索しながらも、少女達のさりげない葛藤には気付けずにいた。

みどころ

現役中学生の役者が、みずみずしい感性で演じた作品。刃先のようで、ガラスのような思春期の葛藤を見事に演じている。
また、朝鮮学校の教師と学生が直面するリアルな葛藤を、真正面からとらえた。

▼CAST

姜河那　李麗星　金民樹
卞怜奈　全小百合　西尾一美

▼STAFF

作・演出／金哲義　
照明／池辺茜・武吉浩二（Quantum Leap⋆）　
音響／大西博樹・あなみふみ（ウィングフィールド）　楽曲提供／Lemon's Chair　
サウンドエディター／オノトモツネ　振付／李松栄　写真／金城泰哲
宣伝美術／office wink 金恵蓮　記録映像／イスクラ21(釜山)
企画・製作／劇団タルオルム

▼協力

東大阪朝鮮中級校／朝鮮中級学校 オモニ会／東大阪朝鮮中級学校 吹奏楽部
朝鮮大学校 朝青朝大委員会／朝鮮大学校 演劇部／朝鮮大学校 講堂作業のみなさん
文芸同大阪 舞踊部／舞・朝鮮舞踊研究所／東大阪市立荒本人権文化センター
Unit航路-ハンロ-／ハンロ・マダン劇教室／May／劇団アランサムセ
イスクラ21（釜山）／社団法人南山ノリマダン（釜山）
劇団クンドゥル（晋州）／Quantum Leap⋆／ウイングフィールド
金城泰哲事務所／溶射テクノ／信友配送／BAMBOO SCWTT music
千原利英／木場夕子／柴崎辰治／田中志保／のたにかな子／李弘佑／許玉汝
琴基徹／金菊江／キンチウン(釜山)／キントヒ(釜山)／呉善姫／鄭珉和
薜亜由美／趙清香／豆子ひさし／山田千佳代／岩本さやか／姜康範／李炳寛
蔡蓮秀／金正浩／姜錦哲／高橋秀夫

▼公演履歴

2014年
　　－6/27.28 大阪 生野区民センター(初演)
　　－7/10.11 東京 朝鮮大学校
　　－12/10 奈良 ハッキョ支援ネットワーク・奈良主催 奈良県人権センター

▼感想文

• ・朝鮮学校で働く先生の思いや、進路に悩む子どもの思いがとてもよく伝わりました。集団としての学校と、個人としての思いが複雑に交錯しているのが、本当によくわかりました。
• ・とても素晴らしい公演でした。私や私の周りの人々が日々生きていく中で感じている憤りや葛藤が舞台上で表現されており、何度も涙しました。
• ・日本社会の右傾化や排外主義が強がる中、一石を投じる作品であった。
• ・ひとつひとつの言葉が生きていて、すごく引き込まれました。自分が今、同じ血の中で生きていく中、もしここを離れることになったらどうするのだろう、今の自分の進路は自分にとってどんなものなのだろう、と考えることになりました。